2017年1月に札幌と千葉でのみ限定的に展開されたVISAプリペイドカードだったmijica(ミヂカ)。
2019年1月28日よりVISAデビットの機能も使えるようになりリニューアルしました。
ゆうちょ銀行という巨大な金融機関が発行するカードでの新たなキャッシュレスの動きですが、実際にはどのような機能があって、使うにあたってのメリットやデメリットなど何か気をつけることが何なのかを検証したいと思います。
目次
mijica(ミジカなの?ミヂカなの?)の特徴
まずはじめに、mijicaは「ミジカ」と読むのか、「ミヂカ」と読みのか!?
読み方は「ミヂカ」です。
だって、ゆうちょ銀行のHPはそういう表記だから・・・。
でも、mijicaのキャラクターは「みじか」です。
鹿だし、ツノと前髪で「み・じ・か」って書いてありますからね^^
まず簡単にmijica(ミヂカ)でできること
・VISA加盟店でのお買い物
・mijicaアプリでの送金
・mijica残高のゆうちょATMでの出金
早速それぞれがどのような機能かみてみます。
VISAデビットとVISAプリペイド
mijicaがリニューアルした後の大きな特徴としては、VISAデビットとVISAプリペイドの両方の機能が使えるということ。
「それって何が違うの?」
って思いますよね?
両方ともVISAというクレジットカードの国際ブランドに加盟しているお店で支払いをすることができます。
VISAは世界で一番利用者が多いクレジットカードブランドで、クレジットカードが使えるお店であればほぼ利用ができると考えていただいて大丈夫。
ちなみに、VISAデビットはVISAのお店でカードを利用した際に、利用金額がその場で事前に指定した銀行口座から引き落としがされます。
クレジットカードは一定期間に利用した分をまとめて請求がされますが、VISAデビットであればその都度引き落としがされますので、使いすぎが怖い人にはオススメ。
ではVISAプリペイドはというと、プリペイドとはPri(事前に)Paid(払う)という英語の意味の通りで、事前に入金をしてその範囲内で利用をする使い方です。
電子マネーをすでに利用している方であれば、イメージとしては楽天EdyやWAON、nanacoと同じような感じです。
ただし使えるお店はVISAの加盟店ですので全世界で利用ができます。
また事前に入金した範囲での利用ですので、さらに使いすぎが怖い方にオススメです。
VISAデビットとVISAプリペイドの二つの機能が併用されているカードというのも珍しい特徴です。
チャージ方法
mijica(ミヂカ)を利用するためには、以下の5つの方法のいずれかから利用が可能。
①いますぐチャージ
チャージをしたいタイミングでWebやスマホアプリからチャージが可能
②指定日チャージ
毎月決められた日にチャージ設定をしていれば自動的にゆうちょ銀行口座からチャージされます
③ATMチャージ
ゆうちょ銀行のATMにて現金でチャージが可能
④ポイント交換
mijica(ミヂカ)を利用して溜まったポイントでチャージが可能
⑤デビットカード
チャージというより、デビットカードとしての利用
プリペイドの残高がない場合には事前に設定をしていれば不足分を自動的にチャージされて利用が可能。
送金機能(おくってmijica)
ミヂカWebの「おくってmijica」画面からmijica同士での送金が可能。
ただしアプリからの送金はできないので少々使い勝手が悪い印象。
送金は1回あたり、1円〜50,000円の範囲内で月に10回までです。
また18歳未満は送金できませんが、受け取りは可能。
親からのお小遣いをmijicaで受け取るということはできますね。
出金機能
キャッシュカードとしての機能はないのですが、プリペイドとしてチャージした残高を引き出すことは可能です。
使えるATMは当然ながらゆうちょ銀行のみで、手数料は1回あたり54円がかかってしまいます。
また出金は1回あたりで1,000円〜50,000円までです。
デビットカードとして出金はできず、あくまでもプリペイド残高からの出金。
面倒ですし手数料もかかりますが、プリペイドとしてチャージをすればキャッシュカードがなくてもゆうちょ銀行のATMでお金を引き出すことは可能ですね。
使うかどうかは別として。
mijica(ミヂカ)の商品性
年会費・カード発行手数料
入会金・年会費・カード発行手数料は無料!!
ただし盗難紛失や本人の希望によるカード再発行は540円の手数料がかかります。
※磁気不良やカード劣化による再発行は無料
現在はIC月のデビットカード機能がついたカードが発行されていますが、以前のICがついていないmijic(ミヂカ)をお持ちの方は、電話にてICチップ付きのカードに切り替え依頼ができます。
その際の切り替え手数料は無料。
利用限度
利用の限度額はデビットカード機能であれば以下の通りで設定可能
期間 | 初期値 | 変更可能範囲 |
1回あたり上限額 | 30万円 | 1万円〜100万円 |
1日あたり上限額 | 30万円 | 1万円〜100万円 |
1ヶ月あたり上限額 | 30万円 | 1万円〜500万円 |
※プリペイドのチャージ単位は1,000円〜99,000円
ポイント還元率
mijica(ミヂカ)を利用することで、クレディセゾンの永久不滅ポイントが2,000円につき1ポイントたまります。
永久不滅ポイントは1ポイント5円相当と考えられますので、ポイント還元率は0.25%とあまりよくない水準。
ただしポイント還元率は以下のマークのあるポイント特約店では2倍〜3倍のポイントがたまりますので、ポイント還元率は0.75%というところです。
また永久不滅ポイントはクレディセゾンのポイントですが、セゾンカードを持っていてもそのポイントが自動で合算されることはないのですが、セゾンカードの永久不滅ポイントをmijica(ミヂカ)の永久不滅ポイントに移し替えることは可能。
支払い
支払いの方法としては以下の3種類に対応
①磁気ストライプ
②接触型IC
③非接触IC(VISA Pay wave)
磁気と接触型ICはお店の方に「クレジットで」と伝えて渡せば、お店のかたがいいように処理してくれます。
非接触ICについては以下のマークのあるお店で利用可能。
まだ日本ではあまり普及していませんが、現在使えるところで主なところはマクドナルドやローソンで利用できます。
年齢制限
mijica(ミヂカ)を申し込みできるのは12歳以上(小学生不可)です。
ただしプリカ機能のみで、デビットカードとして利用ができるのは15歳以上と二段階の年齢制限が設けられています。
mijica(ミヂカ)のメリット・デメリット
メリット
・VISAデビットとVISAプリペイドの好きな機能が選べる
・送金機能があり
・残高の払い戻しが簡単(手数料はかかるが)
VISAデビットとプリペイドが同じカードで選択できるというのは面白いカードだと思います。
自分の使い方に応じて設定ができるので、決められた額だけで使いたいのであれば、プリペイドにしてしまえばいいと思います。
また中学生以上であればプリペイドとして持てるので親からの送金も可能。
お小遣いとして送金し、もし現金として必要であれば手数料はかかりますが、ゆうちょATMで払い戻しをすることもできるかと思います。
使い方を工夫するとかなり面白いカードです。
デメリット
・ポイント還元率が低い
・返金を伴う解約には手数料がかかる
デビットカードですので致し方ない面はありますが、クレジットカードと比べるとポイント還元率は0.25%と低いです。
ポイントを重視するのであればメインのカードとして利用するのは避けたほうがいいでしょう。
そのほかにプリペイドとしてチャージした金額があると、解約する際に返金が伴うと手数料がかかります。
またその他にはプリペイドカードとしては共通の話だと思いますが、落として使われたとしても被害額は保証されないと思われます。
なるべく早く連絡をしてカードの機能を止めてもらえば使われずに済むのですぐに連絡を。
mijica(ミヂカ)まとめ
VISAデビットやVISAプリペイドは様々な金融機関にて発行をしていますが、ゆうちょ銀行のmijica(ミヂカ)は先に述べた通りで、両方の機能が使えるので面白いカードだと思います。
私も子供が中学生になったらプリペイドカードとして持たせても良いかなと思います。
長男は中学生まではあと2年ですが、その頃にはまた別のサービスがでているかもしれないですけどね。
またものすごく個人的な感性の問題ですが、mijicaキャラクターの「みじか」が好きです。
それだけでも少し応援したくなるカードです。
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